雨漏り診断士の三宅です。
今年もついに梅雨入りしましたね。
この時期は雨漏りのお問合せが多くなります。
毎日のように雨が降るため、雨で濡れた部分は乾くことなく、常にシャワーを浴びる状態になります。すると雨水が屋根裏や壁を伝い、天井のシミなどのように目に見える形で表れやすくなります。
梅雨のせいで雨漏りになるというよりは、梅雨のお陰で雨漏りに気づくといったほうが正確でしょうか。
最近は、ベランダからの雨漏りが増えています。
あなたのベランダは大丈夫ですか?
というわけで、今回はベランダ部分の雨漏りの工事をしてきましたので、ご紹介いたします。
事例紹介:ベランダからの雨漏りを修理
お客様のお悩み・ご要望
- これから梅雨になるので、その前に雨漏りしないように対処したい
実は、今回のお客様は以前ベランダにテラスを設置したお客様です。(詳細はこちら)
テラス設置は、雨漏り対策の一環でした。テラスがあることで雨漏りを大いに防ぐことができます。
そして、今回は、雨漏りの原因部分の修復です。本格的な梅雨入り前に直してきました!
工事内容
概要 | ベランダの防水工事 (下地も修復) |
費用 | 15万円(税込) |
日数 | 4日 |
工事の様子
今回、防水工事をするベランダです。

一見、何の変哲もありません。

でも、雨漏り調査をしたところ、確かにベランダ部分から雨漏りしていることがわかっています。そこで、少し痛んでいる部分をめくってみると、、

下地がだいぶ傷んでしまっていました。さらにめくると、、

防水シートも破れてしまっています。これでは雨漏りにもなるはずです。
というわけで、こちらすべて剥がして、再度防水工事をします。
今回は、ベランダに最も適したFRP防水という工事をしていきます。FRPとはガラス繊維強化プラスチックのことで、軽量にもかかわらず強度が高く、耐水・耐食・耐久性に優れています。
ここでFRP防水のメリット・デメリットをご紹介しておきます。
- 耐久性が高い(新築のベランダのほとんどにFRPが使用されています)
- 密着性が強い
- 軽量(建物への負担も少ないうえに、強靭)
- 工期が短い
- カラーバリエーションが豊富
- 紫外線に弱い(定期的なトップコートの塗り替えが必要。10~15年ごと。)
- 鉄の下地・木造のベランダには不向き
- 臭気対策が必要(施工中は、しっかり換気する)
まずは、下塗りです。プライマーという塗料を塗ります。これは、次の工程である中塗り・上塗りの密着性を高めるためのもので、下塗りをしておかないと外壁の耐久性が落ちたり、ツヤが出なかったりします。

下塗りが完了したら、今度はマット(ガラス繊維)貼りをしていきます。

アップしてみると、繊維状になっているのがわかりますか?

マット貼りが終了したら、今度は中塗りです。中塗りをすることでムラができにくくなります。

中塗りが終わったら、いよいよ最後の工程です。トップコート塗布をしていきます。これにより防水層を守ってくれます。

これで完了です!

これで雨漏りを引き起こすこともありません!
担当者よりひと言
家はどうしても劣化します。特に、10年以上経った家では、屋根・壁だけでなくバルコニーも劣化し、雨漏りを引き起こしやすくなっています。
雨漏りになってから依頼するよりも、10年~15年ごとに定期的にメンテナンスをして、その都度痛んでいるところを直すことで、低コストで済みます。
「ちょっと心配」という方は、お気軽にお問合せください。